新潟IoTハッカソンに参加してきた!

 
2月16日、17日の土日に新潟の朱鷺メッセで行われたIoTハッカソンに参加してきました。
 
今回のハッカソンのテーマは雪国の暮らしをIoTでハックすることがテーマでした。
 
2日間の開催で朝の9時から夜の18時まで2日ともみっちりと詰め込まれたタイムスケジュールで、週末の休日はどこにいったの?という感じでしたが、楽しいイベントでした。
 
 
 
1日目の土曜日は午前中に技術ハンズオンということで朝の9時ぐらいからの開催でした。
 

IoTハンズオン

 
WEB・フロントエンジニア枠で参加したけど、どうせならと思って参加にしてましたが、IoTのボード型のデバイスを操作するのは人生初かもしれません。
 
2台提供されたIoTデバイスがあり、1台はArduinoとそのデータフローを組み上げるエネブラーの組み合わせ、そしてもう一個がCandy Piというデバイス(フロー制作はCandy Red)でした。
 
私はハードには興味を抱かない人生を生きてきたので、この二つのデバイスとも初めて触るものでした。
 
アイスのピノの箱ぐらいの大きさのマイコンに色々なセンサーをつけて、センシングしたデータを取得し、データフローを作り、開発するというIoTを人生で初めて体験することができました。
 
どちらかと言うとCandy Pieの方が手軽にできたので面白かったです。
 
 

BIツールのMotion Boardハンズオン

 
その後はMotion Boardというウイングアークさんから提供されたBI ツールのハンズオンが開催されました。
 
Re:dashのようなBIの機能だけではなく、センサーから取得したデータの連携が簡単にセットアップできるようになっており、IoTのデータの可視化が簡単にできました。
 
欲を言うとUIがごちゃごちゃしていて洗練されてなかったのと操作が難しかったですね。よくある、盛り込みすぎなアプリといった印象です 。
 
Motion Boardの他に、こういうセンサーからのデータを簡単に連携させるBIツールが他にないのかなと思ってちょっと探したんですがまだ見つけることができてません。
 
 

課題インプット

 
午後からは課題インプットということで3人の先生からの雪国にまつわる話を聞く座学です。
 
興味を惹かれた話をツイートしてたのでいくつか振り返ってみます。
 
まずは新潟が全国でトップレベルの最深積雪量であるというのが新潟県民ですが知りませんでした。
 
新潟より北の地域の方が雪が降るのかなと思っていたけれども、全国で一番雪深くなると言うグラフを見て意外だなと思うとともに、スキー場がとても多い理由がわかった気がします。
 
 
一番面白かった話題は雪だるま財団の先生が話してくれた、冷蔵の話です。
 
世界のエネルギー消費量の20%は食料冷蔵が占めるということ、冷蔵庫が普及したことで雪の冷蔵としての価値が一気になくなったことという話が印象的でした。
 
ただ、雪は日本の大事な水資源であり、降らなければ良いという話でないですね。
 
 

チームミーティング

 
さて色々な課題をインプットした後はいよいよハッカソンタイムということで、チームで何を作るかの 議論を行いました。
 
まずはアイディアスプリントです。
 
とにかくアイデアを出すということで、5分間で3個のアイデアを出します。
 
そしてそれを6回繰り返すことで一人18個のアイデアを出していき、チーム6人なので全部で108個のアイデアを30分で出したことになりました。
 
このアイデアスプリントは今までやったことがなかったけど、奇抜でもいいからアイデアをとにかく出すには良いなと思いました。
 
もう無理かも…と思ってても何か書かなければいけない制約があると、意外といいアイデアがひねり出せるものでした。
 
 

チームで取り組むということ

 
うちのチームでは車をテーマにすることにしました。
 
車は電源供給の場として使えて外にさらされるわけでなく、IoTデバイスとの親和性が良さそうなところ、データ収集のポイントとして相応しそうなところが良さそうに思いました。 
 
大まかなテーマはすんなり決まったのですが、そのあとの話し合いはあまりうまくいったとは思いません。
 
知らない人が集まってチームを組むという場合は、こういうコミュニケーション解決の能力も必要なんだなーという気づきがありました。
 
 
おそらくリーダーを立てて、決定権を持たせたほうが良いように思います。
 
人間同士ということもあり意見は度々衝突します。
 
対局した意見をぶつけあっていたり、頑固なメンバーがいる場合、議論が平行線に進んでしまいます。 
 
リーダーを立てていれば議論のあとにはその判断を仰ぎ、議論を長引かせることなく次の行動につなげることができます。
 
このようなその場を取り仕切る人がチームに一人いると非常に頼りになるなというふうに思いました。 
 
 
ただ難しいのが自分が引っ張っていこうと出しゃばる人は日本人にはなかなかいないと思います。
 
初対面の場で自分リーダーやりますなんて言い出す人がいたらすごいですよね。
 
なので、この人がリーダーに適任だと思う人をリーダーに仕向けるのが一番いいんじゃないかなという風に思いました。
 
 
 

開発の2日目

 
2日目は朝9時からの開始から昼15時まで開発でした。長いように聞こえるかもしれませんが、時間がないです。
 
実務でコード書いてたらあっという間に時間が飛んでます。
 
なので作る物の制限を決めること、役割分担をしっかりとすることが非常に重要でした。
 
 
今回は10分しか発表時間がなく、質疑応答もないプレゼン一本勝負だったので、完成度いうよりは発表に向けて特化した作り込みをうまく工夫するが必要だったように思います。
 
ココらへんはハッカソン経験が重要かなと思いました。
 
 
 
制作も終わって発表の練習を一回しかやらなかったのは、後から考えると大きな失敗でした。 
 
練習では時間大丈夫だねと話していたものの、時間配分のリスクを最初から決めておかなければ行けなかったかと思います。
 
例えば今回は、課題について2分、解決策2分、デモ5分、まとめ1分でしょうか。 
 
発表に比重をおいたチームが多かったけれど、IoTハッカソンということでIoTのデモをもっと見たかったです。
 
 
 

結果発表

 
やってみて結構いい手応えがあったので優勝も狙えるかなと思ったのですが、結果的には超大接戦の末の4位という結果でした。
 
ただ上位がほぼ同じ点数だったので何が足りなかったのかというのはすごい気になります。
 
 
上位勢のチームに共通しているのが極端にまでシンプルだったということです。
 
課題インプットであった屋根の雪下ろしをテーマに掲げているチームが多くて、独自性の面でうちのチームが勝っているかなと思ったのですが、結果終わってみれば屋根の雪下ろしが上位2チームになりました。
 
技術力に優れたものを未完成の出来で発表するのではなく、シンプルにスマートな提案をするべきなのではと思ってしまいました。
 
ここらへんは是非とも審査員の方の感想が聞けたらいいなという風に思っています。
 
 

まとめ

 
今回私は懇親会不参加でしたが、両日ともに2時過ぎまで飲んでいたらしいです。すごいですね。
 
技術というよりはハッカソンという競技を通じて、いかにチームワークを発揮するかとかコミュニケーションをどうしていけばいいのかという方の発見が大きかったかなと思います。
 
またこういう機会があれば是非参加したいな、と思いました。